【無料×高精度】WhisperとChatGPTで議事録作成が超ラクになる方法(Mac対応)

目次

はじめに|文字起こしはお金がかかると思っていませんか?

会議、インタビュー、授業録音──
「あとで文字起こししよう」と思って放置している音声、ありませんか?

Notta、Notion AIなどの便利な有料ツールもありますが、
じつは、無料かつ高精度で文字起こしできる方法があるのです。

それが、OpenAIが提供する「Whisper」
さらに、ChatGPTと組み合わせると、議事録や要約も一瞬で作れます。

この記事では、以下を丁寧に解説していきます:

  • Whisperとは何か?
  • Macへのインストール手順(初心者向け)
  • 有料サービスとの違い
  • スマホ録音 × Whisper × ChatGPT の実践方法

Whisperとは?無料で使えるOpenAI製の文字起こしAI

Whisper は、OpenAIが開発した音声認識(文字起こし)モデルで、なんと無料で使えます。
日本語の精度も非常に高く、感動レベル。

主な特徴

機能内容
多言語対応日本語、英語、フランス語など100以上の言語
完全無料オープンソースとして公開。商用利用も可能
ローカル動作自分のPC上で処理されるのでプライバシー面も安心
出力形式.txt, .srt, .vtt(字幕やテキスト)

【Mac向け】Whisperのインストール方法を完全解説

🔧 準備するもの

  • Mac(Appleシリコン or Intel どちらでもOK)
  • ターミナル操作(コピペでOK)
  • 録音済みの音声ファイル(例:ボイスメモで録音したm4a/mp3/wavなど)

💻 ステップ1:ターミナルを開く

ターミナルとは?
→ キーボードで命令を入力してMacを操作するアプリです。

開き方:

  1. Command + Space を押して「terminal」と入力
  2. 「ターミナル」アプリを選択

🍺 ステップ2:Homebrewのインストール(初回のみ)

Homebrewは、Macに便利なツールを入れるための「裏口アプリ」。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

完了後に以下を実行(Appleシリコンの場合):

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

🐍 ステップ3:Python 3.10 をインストール

WhisperはPython製なので、バージョン3.10が必要です。

brew install python@3.10

📂 ステップ4:作業フォルダの作成と仮想環境

mkdir ~/whisper-310
cd ~/whisper-310
python3.10 -m venv venv
source venv/bin/activate

これで仮想環境が立ち上がります。プロンプトに (venv) が表示されればOK。

🔁 ステップ5:Whisperのインストール

pip install -U openai-whisper

🎧 ステップ6:ffmpeg のインストール(音声処理ツール)

brew install ffmpeg

✅ ステップ7:文字起こし実行

whisper ~/Downloads/会議録音.m4a --language Japanese --model base

完了すると以下のファイルが出力されます:

  • 会議録音.txt:テキスト形式
  • 会議録音.srt:字幕ファイル(動画にも使える)

有料サービス(Notta・Notion AI)との比較表

項目Whisper(無料)Notta(有料)Notion AI(有料)
料金無料月1,320円〜月1,200円〜
日本語精度○〜◎
録音機能❌(外部録音使用)
書き出し形式txt, srt, vtttxt, docx, PDFNotion内メモ
プライバシーローカル処理クラウド処理クラウド処理

💡 Whisperは録音機能こそ無いものの、ボイスメモなどと組み合わせれば完全無料で同等以上の精度が得られます。

録音→文字起こし→要約の「神フロー」|ボイスメモ × Whisper × ChatGPT

📝 フロー概要

  1. 録音:iPhoneの「ボイスメモ」で会議や取材を録音
  2. Macに転送:AirDropやiCloudで .m4a を移動
  3. Whisperで文字起こし
  4. ChatGPTで要約・編集

🧠 ChatGPTでの活用例

Whisperで生成された 会議録音.txt をChatGPTに貼り付けて:

以下は会議の文字起こしです。要点を箇条書きで整理し、議事録風にまとめてください。

これだけで、読みやすい要約文が自動で生成されます。

体験談と活用Tips|ここがすごい、ここが惜しい

🌟良かった点

  • 無料とは思えない精度(滑舌が悪くても意外と拾ってくれる)
  • 完全オフラインで使えるので情報漏洩の心配なし
  • ChatGPTとの相性抜群。編集が一瞬で終わる

🤔惜しい点

  • セットアップに少し手間(でも一度やればOK)
  • 音声ファイルの整理は自分で行う必要あり
  • 専用アプリのようなUIは無い(CLI操作)

まとめ|高精度文字起こしを無料で実現しよう

Whisperは、コストゼロ・セキュア・高精度という三拍子揃ったツールです。

NottaやNotion AIも便利ですが、

  • とにかくコストを抑えたい
  • 精度重視
  • ChatGPTも活用している

という方には、Whisper + ChatGPT の組み合わせが最適解です。

📥 おまけ:さらに便利に使うには?

  • WhisperをGUIで使いたい → MacWhisper
  • 軽量なWhisperを試したい → whisper.cpp(C++移植版)
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この記事を書いた人

Web制作会社勤務、業界歴10年以上。現場を走り回ってきた制作者。
これからWeb制作を学ぶ人に寄り添いながら、実務で役立つ知識をわかりやすくシェアします。
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